「家族写真」と聞くと、小さいお子さんと一緒に、お祝い事のときに撮る写真をイメージする方も多いでしょう。しかし最近は多くのフォトスタジオがあることから、シニアの方のお祝い事のときに家族で記念写真を撮る方が増えています。今回は、シニアの方に記念写真を撮ってほしい、お祝いイベントスケジュールをご紹介します。
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還暦(長寿祝い)
還暦は、60歳を迎えた時のお祝いイベントです。「60歳を迎えると、生まれた年の干支に還る」ということから、60歳のお祝いが還暦と呼ばれるようになりました。還暦というと、赤いちゃんちゃんこを着てお祝いするというイメージがありますが、最近は、ちゃんちゃんこではなく、赤いお花など赤い物をプレゼントするというご家庭も多いです。
長寿のお祝いは還暦から始まり、次に迎える長寿祝いが、70歳の古稀です。77歳で喜寿を迎え、80歳で傘寿、81歳で半寿、88歳で米寿、90歳で卒寿、99歳で白寿、100歳で百寿と続いていきます。そんな長寿のお祝い事のときに撮った家族写真は、長寿を迎えられたシニアの方にとっても、周りにいる家族にとっても、大切な宝物になるはずです。
銀婚式・金婚式
銀婚式・金婚式も、シニアの方が家族写真を撮るよい機会です。銀婚式は、結婚25周年のことを指します。「結婚して25年が経ち、いぶし銀のような美しさを得た夫婦」という意味で、銀婚式と呼ばれています。
そして金婚式は、結婚50周年のことです。金婚式の由来は、「結婚して50年経ち、金色の輝きを得た豊かさ」とされています。結婚記念日は毎年訪れますが、中でも銀婚式と金婚式は結婚生活の節目です。
そのため最近では、銀婚式や金婚式に、改めて夫婦や家族写真を撮る方が多くいます。
中には、チャペルなどの結婚式場で、ウェディングドレスとタキシードを着て撮影をされる方もいます。結婚25年も結婚50年も、その間の結婚生活には嬉しいことも苦しいこともたくさんあったでしょう。いろいろな思いを共にしてきたパートナーと、無事に結婚生活の節目を迎えられたことに感謝して、その姿を記念写真に残してみてはいかがでしょうか。これからも続く結婚生活が、より豊かになりますよ。
終活(遺影写真)
最近、「終活」をされるシニアの方は珍しくありません。人には必ず訪れる永遠のお別れとしっかり向き合い、周囲の家族のことを思って終活をするという方が多くなってきています。
そんな終活の中でも多いのが、遺影写真の撮影です。自分のお葬式のとき、元気だったころの自分の姿を見てもらいたいという思いから、明るい遺影写真を撮る方が多くいます。遺影写真の撮影を行っているフォトスタジオは数多くあり、お一人での撮影はもちろん、夫婦で遺影写真の撮影ができるフォトスタジオもあります。
また、遺影写真の撮影のとき、お子さんやお孫さんも呼んで、家族写真を撮るのもおすすめです。終活は、「縁起でもないこと」と思われる方も多いです。しかし終活をしている方は、残りの人生を思いっきり楽しむために、いつか来るお別れと向き合っています。だからこそ、素敵で明るい遺影写真の撮影ができるのです。
家族で記念写真を撮るのにおすすめの、シニアの方のお祝いイベントをご紹介しました。歳をとると写真撮影をする機会というのは減ってしまいます。また、家族写真は撮っていても、お子さんやお孫さんが主役というケースがほとんどでしょう。しかしこうして見ると、シニアの方が記念写真を撮る機会は意外にもたくさんあるものです。ぜひ、長寿のお祝いや銀婚式、金婚式、そして終活の撮影などで自分が主役の家族写真を撮ってみてはいかがでしょうか。