プライベートでも仕事でも、何かのイベントや集まりの際に集合写真を撮ることは少なくないですよね。いつもなんとなく並んで撮影しているけれど、立ち位置に決まりはあるのかどうか疑問に思う方もいるのではないでしょうか。そこで本記事では、集合写真のときの並び方や、撮影のコツについて解説します。
家族写真撮影時における立ち位置
家族写真は、お宮参りや七五三、成人式、結婚式など、何かの記念の際に撮影することが多いでしょう。家族写真の撮影時の並び方としては、メインとなる人を中心にするという決まりがあります。記念日の撮影の場合は、主役となるメインになる人がいるため、その人を中心にほかの家族が囲んで撮影することが一般的です。
メインとなる人以外の立ち位置は、カメラに向かって右側に男性、左側に女性がくるようにするのが基本の並びとされています。女性がカメラに向かって左にくる理由は、着物を着たときに着物の合わせの関係で綺麗に見えるほうが左だから、ということからきています。
また、結婚式などでの親族も入った家族写真では、新郎新婦を中心にし、カメラから見て左側に新郎側の親族、右側に新婦側の親族が立ち、ほかの親族は新郎新婦と血縁の濃い順に新郎新婦の近くに並ぶというのが基本です。ただし、家族写真の並び方に必ず守るべきルールはないので、家族の人数や身長などを踏まえ、バランスがよいように並ぶとよいでしょう。
ビジネスシーンにおける写真撮影の立ち位置
ビジネスシーンにおいては、立ち位置は気をつけたほうがよいでしょう。カメラから見て偉い方から最前列の真ん中、左、右、さらに左、右と並んでいきます。これは世界共通のマナーです。役職で表すと、最前列はカメラ側から見て左から「部長・副社長・社長・専務・課長」の順になります。
記念写真を撮影するときのコツ
記念写真を撮影するときにやるとよいコツを紹介します。
バランスや状況を見て並びを調整する
集合写真で大事なことは、全員の顔がしっかり写っていることです。前後の人の顔が被って後ろの人が隠れてしまうことも多いため、前列の人と人の間に後列の人の顔がくるように、ジグザグに並ぶようにすることがポイントです。身長によっては、場所を替わってもらった方が、バランスがよい場合もあります。一度並んでもらったら、カメラの位置から見て、必要に応じて場所を微調整しましょう。
かけ声でタイミングを合わせる
集合写真では、カメラマンがシャッターを切るときにかけ声をかけることが多いですよね。何も声をかけずにシャッターを切ってしまうと、タイミングが分からず、いい表情ができなかったり、目をつぶってしまったりします。かけ声ははっきり分かりやすく、いい表情を引き出せるように明るく行えるとよいでしょう。「1+1は?」と聞いて「にー!」と答えてもらうなどと、写る人にも声を出してもらうこともひとつの方法です。
三脚を使用する
集合写真を撮るときには、できれば三脚を使用するとよいです。手ブレを防いだり、カメラの高さを一度決めた位置にキープしたりすることに役立ちます。三脚を使うことで両手が空くため、立ち位置の調整や声かけをするときに手振り身振りを使って伝えられるよさもあります。
多めにシャッターを切っておく
人数が多いと、撮影した画像をカメラのモニターで確認することが少し難しくなるため、あとで確認したら、誰かが目をつぶりかけていたり、カメラ目線になっていない人がいたり、表情があまりよくなかったり、ピントが甘かったりということがあり得ます。そのため、念のために少し多めにシャッターを切っておくことをおすすめします。
まとめ
本記事では、家族写真やビジネスシーンにおいての集合写真の並び方や、撮影するときのコツについて解説しました。並び方については基本的な知識として頭に入れておきつつ、実際に撮影することになったらあまり縛られすぎず、状況に合わせて調整できるとよいでしょう。集合写真のカメラマンを頼まれることがあれば、紹介した撮影のコツもぜひ参考にしてみてください。