最近耳にする機会が増えた「フォトジェニック」という言葉。「なんとなく使っているけれど、実は正確な意味を知らない」という方も多いのではないでしょうか。この記事では「フォトジェニック」の意味や注目される理由について解説します。言葉の使い方もあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
フォトジェニックの意味とは
「フォトジェニック(photogenic)」は「写真映えする」という意味をもっています。フォトジェニックという言葉は、「photo(写真)」と「-genic(~に適した)」の2つの単語から成り立っていて、「写真に適した」つまり「写真映えする」と訳されるのです。
近年、ツイッターやFacebook、インスタグラムなどのSNSが世界的に流行し、多くの人が日常の中で撮った写真を気軽にシェアするようになりました。こうした時代の流れで、写真映えを意味するフォトジェニックという言葉も浸透していったのだと考えられます。
フォトジェニックが注目されている理由
最近よく使われているフォトジェニックですが、なぜ注目されるようになったのでしょうか。
インスタグラムの流行
フォトジェニックの台頭は、インスタグラムの流行と密接な関係があります。各種SNSの中でも写真による情報がメインのインスタグラムは、より商品やサービスの魅力を伝えやすいため、多くの企業や飲食店が利用するようになりました。
同時にインスタグラムの強みである拡散力を活用するため「いかに写真映えするか」「SNSに投稿されやすいか」を意識して商品・サービスを企画するようになったのです。その結果、さまざまなモノ・コトにおいて「フォトジェニック」が注目されるようになりました。
「インスタ映え」と同じ意味で使われる
インスタグラムの流行に伴い、「インスタ映え」という言葉が生まれました。インスタグラム投稿において、多くのいいねやコメントが期待できるようなものを指す「インスタ映え」という言葉は2017年の流行語大賞にもなっています。フォトジェニックはこの「インスタ映え」とほぼ同じ意味で使われており、そのことからもインスタグラムと切っても切れない関係にあることがわかるのではないでしょうか。
フォトジェニックという言葉の使い方
フォトジェニックという言葉は、具体的にはどのような時に使うものなのでしょうか。海外とは若干使い方が異なる点にも触れながら、使用シーンを考えてみましょう。
海外とは使い方が少し異なる
日本では「インスタ映え」の同義語として使われることからもわかるように、物や場所に対してフォトジェニックという言葉を使っています。しかし、海外ではフォトジェニックは主に人を対象に使われる言葉です。顔立ちが整っている、スタイルが良い、筋肉が美しいなど、写真写りのよい特徴がある人を「フォトジェニック」と表現するのです。
気軽に使ってみよう
日本では、もちろん人に対して使うのも正解ですが、一般的には飲食物や景色などに使う言葉という意識がまだ強いようです。色彩の鮮やかな景色、洗練されたおしゃれな内装、食欲をそそる素敵な盛り付けの料理などフォトジェニックと表現できるものはたくさんあるので、気軽に使ってみてくださいね。
まとめ
フォトジェニックという言葉の意味や使い方について紹介しました。しっかり理解していれば、会話のなかでも自然に「フォトジェニック」を取り入れられますね。写真館で撮影してもらう際にも、より具体的にオーダーできるのではないでしょうか。また、自分が写真を撮る場合に、フォトジェニックな写真を意識するのもおすすめです。まずは、日常生活のなかでも身近な料理や景色を、フォトジェニックに撮影してみてはいかがでしょうか。