スポーツの場面や子どもが活動している様子などを撮影するときは、動きを感じられる写真が撮れるといいですよね。躍動感のある写真を撮るには、シャッタースピードを活用した撮影方法がおすすめです。この記事では、動きのあるシーンで効果的な撮影方法や、ピンボケを防ぐコツをお伝えするのでぜひ参考にしてください。
躍動感のある写真を撮る方法
子どもの運動会やペットの様子などの写真を魅力的に撮影するには、シャッタースピードを活かしましょう。シャッタースピードの速度によって写真に躍動感が生まれます。
速いシャッタースピードは一瞬の動きをとらえる
速いシャッタースピードでの撮影は、活発に動いている被写体でも止まっているような写真が撮影できます。運動会やスポーツシーンで鮮明な写真を撮りたいときは、シャッタースピードを速くするとよいでしょう。速い速度で走る人物の姿も、動きが止まったように撮影できます。
遅いシャッタ―スピードでブレを活かす
シャッタースピードを遅くし、あえてブレさせて撮影することで躍動感を出すことができます。写真に撮りたい人物や乗り物にピントを合わせたまま、被写体の動きを追って撮影すると周りだけをブレさせることができます。うまく活かせれば躍動感を出せますが、手ブレには気をつけましょう。
流し撮りするコツ
撮影したい人物や乗り物などの動きを追うようにレンズを動かす撮影方法を「流し撮り」といいます。被写体にピントを合わせ、周りをブレさせることで躍動感のある写真が撮影できますが、初めての人には少し難しいテクニックです。ここでは、流し撮りのコツについて解説するので試してみてください。
シャッタースピードは遅めで
流し撮りは、被写体が動くのと同じようにカメラを動かして撮影し、被写体以外の背景や周りのものにブレを作ります。シャッタースピードは遅めで、1/60以下の遅い速度で設定しましょう。はじめは1/30ほどの速さで練習してみるのがおすすめです。速すぎるとただの静止画になってしまいるうえ、遅すぎると手ブレが起こる可能性があります。うまく撮影できると被写体にはピントが合った状態で、周りにだけブレが生まれて躍動感のある写真に仕上がります。
脇を閉めて上半身だけを動かして撮る
三脚を使わずにカメラを手で持って撮影する場合は、脇をギュッと閉めてカメラを構え、上半身だけを動かして被写体を追うように撮影しましょう。はじめは電車や車など、左右に規則性のある動きをする乗り物で練習するのがおすすめです。人物や動物は、乗り物よりも難易度が高いですが、目にピントを合わせて追うようにすると撮影しやすいでしょう。
ピンボケ写真にしないコツ
躍動感のある写真を撮ったつもりがピンボケになっていたら、がっかりですよね。ピンボケ写真にならないようにするコツは、カメラのAFモードを活用することです。
AFモードでピントを合わせる
AFモードは、被写体に自動的にピントを合わせる機能です。動いている被写体にピントを合わせるモードや、静止と動きを繰り返す被写体を自動的に判別するモードなどがあり、状況に応じて設定することでピンボケを防ぐことができます。
スポーツシーンにはAIサーボ
スポーツの場面や動いている子どもの撮影など、被写体の動きが激しいときはAIサーボがおすすめです。シャッターボタンを半押ししている間は被写体にピントを合わせ続けてくれるので、被写体が常に動いているときの撮影に活用できます。
まとめ
躍動感のある写真を撮るコツについてお伝えしました。シャッタースピードをうまく活用することで、被写体を止まっているように撮影したり、被写体以外のものをブレさせたりできます。被写体にしっかりピントを合わせて動きを追うように撮影するのは簡単ではありませんが、マスターすれば躍動感のある恰好いい写真が撮れるでしょう。ぜひ何度も練習して、魅力的な写真を撮影してくださいね。