お子さんの成長とこれから先の健康を願う七五三ですが、神社とお寺のどちらでお参りをするのか迷っている方もいるでしょう。神社もお寺も雰囲気や魅力、お参りの仕方などそれぞれ違いはありますが、七五三はお子さんのこの先の未来も祈る大切な行事なので、さまざまな手段や環境を考慮し、納得のいく場所で思い出にも残るお参りをしてください。
七五三のお参りをするならどっち?
神社には自分たちが住む土地の氏神様が祀られているうえ、お寺には仏様やご先祖様が眠っています。 お子さんの成長を知らせたうえで感謝も伝え、これからの健康をお祈りするのに、神社とお寺はどちらもおすすめの場所です。家からの近さや行きやすさ、親御さんが昔から足を運んでいる、前から行ってみたいと思っていたなど、さまざまな理由があるでしょう。家族でしっかり相談し、どちらにお参りへ行くか決めてください。
神社でのお参りの仕方・お寺でのお参りの仕方
お参りの仕方には神社・お寺それぞれで違いがあるので、あらかじめ把握しておくと当日の流れもスムーズになります。
以下で説明するので、しっかりチェックしておきましょう。
神社でのお参りの仕方
敷地内は静かに歩き、参道の真ん中は神様が通る道なので、端を歩きましょう。鳥居の前で一礼をしてから、入り口にある手水舎で手と口を清めます。右手でひしゃくを持ち水をくんだら、左手に水かけ手を清め、左手に持ち替えて右手に水をかけ手を清め、ひしゃくを右手に持ち替え左手に水を溜め口に含み、そっと口から出しましょう。再び左手を清め、ひしゃくを傾けて持ち手を濡らして清めます。社殿へ行きお賽銭をあげたら鈴を静かに鳴らし、2回の礼と2回の手打ち、手を合わせながらお願い事をした後は最後に1回だけ礼をしましょう。二礼、二拍手、一礼と覚えると、当日も迷わなくてすむでしょう。
お寺でのお参りの仕方
境内の入り口にある総門に一礼をして手を合わせ、敷居は踏まずに跨いでください。入り口にある手水舎で神社と同じやり方で手と口を清め、もし本堂でご焼香を焚いていたら煙を浴びて体も清めておきましょう。煙を摘んで一拝を3回くりかえしてから手を合わせます。もし手水舎がない場合は省略しても問題はありません。神社とお寺との作法の違いは、主に拍手だけです。お寺では神社のように拍手はせず、手を合わせるだけで静かにお参りをします。神社とお寺、それぞれの宗派によってやり方が異なる場合もあるので、事前に確認ができるようであればしておきましょう。
神社・お寺で記念撮影するときのマナー
マナーはとくに大事なので、しっかりと把握しておきましょう。
神社で記念撮影するときのマナー
たくさんの参拝者がいる神社では、周りに気をつけながら撮影をしましょう。当たり前ですが、ほかの参拝者への迷惑や邪魔になるような行動はしてはいけません。神社は厳かな場所であるため、 お子さんが走り回ったり大声を出したりしないよう注意をしましょう。カメラのフラッシュを使用してもよいのかといったことや、荷物が多い場合は置ける場所や控え室があるかなどは、事前に確認をしておくと安心です。
お寺で記念撮影するときのマナー
お寺の場合も神社のマナーと違いはありませんが、本殿内の撮影を禁止しているお寺も多くあります。しかし、撮影をしても大丈夫なお寺も中にはあるので、確認はしっかりとしてください。また神社やお寺で七五三のお参りをしてご祈祷を受ける場合は、場所によっては金額を決めているところもありますが、5,000円~1万円程度を包み、初穂料(はつほりょう)と呼ばれる謝礼を渡すのがマナーです。水引は蝶結びや花結びのものを選び、のし袋の上中央部分に御初穂料、御玉串料、御祈祷料のどれかひとつを記入し、下部分にはご祈祷を受けるお子さんの名前をフルネームで記入してください。神社やお寺の受付でご祈祷の申し込みをする際に渡すと、渡し忘れを防げるでしょう。
まとめ
神社とお寺は、どちらも七五三のお参りをするのにおすすめです。家からの近さで選ぶのもよいうえ、昔からの縁がある場所、家族との思い出や前から行ってみたいなど、さまざまな理由で決めるのがよいですが、着慣れない服を着ているお子さんが疲れたり、具合が悪くなったりしない距離も考慮するようにしましょう。3歳、5歳、7歳の時期は、乳歯が生え変わったり言葉を話せるようになったり、読み書きができるようになったりするなど、 お子さんの成長がたくさん見られる年齢です。その年齢まで健康に元気に育った姿に感謝をし、この先も変わらない健康を願う七五三は、家族にとっても大切な行事のひとつといえます。着物や袴、ドレス、タキシードなど、普段は着ない服装でおめかしをして、いつもより少しだけ大人っぽく見える お子さんとの貴重な時間を過ごしてください。